ゲーミングPCで最重要となるパーツがグラフィックボードです。呼び名は多々あります。グラボ、GPU、ビデオカード、グラフィックカード、VGAなどと呼ばれますが基本的に指し示しているものは同じです。
グラフィックボードの役割は映像に関する処理を一括で担っています。なのでグラフィックボードの性能が低いと高画質、高フレームレートを出せずにつまらないPCゲームになります。ゲーミングPCは複数のパーツで構成されていますが一番にお金をかける部分がグラフィックボードとなります。
グラフィックボードのシェアを奪っている会社はたったの2社です。NVIDIA社「GeForce」とAMD社「RADEON」です。
ゲーム用途となると日本でBTOメーカーが取り扱っているのはNVIDIA社「GeForce」が圧倒的に多いです。RADEONと比べるとゲーム用に最適化されておりワットパフォーマンス、省電力に優れています。
またGeForceは専用アプリケーションが準備されており負荷が低くゲーム録画ができたりFPS値の表示などが可能です。GeForce Experienceと言うアプリケーションですが非常に使い勝手がよくゲーム実況をやる方にも人気です。
なので、ゲーム用PCはNVIDIA社「GeForce」を選ぶ方が良いです。そしてゲーム用として開発されているGeForceはGTX系となります。
NVIDIA社のグラフィックボードでゲーム用となるのが「GeForce GTXシリーズ」となります。このGTXシリーズは複数の種類があり型番によって性能差があります。簡単ですがGeForceシリーズの種類や性能の見方を解説します。
搭載されるグラフィックボードの製品名を確認すればすぐに種類や性能はわかります。
GeForceシリーズはGTX、GT、GTSなどありますがGTXが最高グレードと思って大丈夫です。そしてGTXにつづいて3桁、4桁の数字が記載されています。例えば「GTX980」のようにです。
3桁の数字の内、最初の数字は世代を表します。現在の最新グラボはGTX1000シリーズになりますが4桁の場合は最初の2桁の数字が世代となります。
下2桁の数字は世代内の性能差を表す数値となります。基本的に数字が多いほど高性能になります。
さらに3桁、4桁の数字の後ろに「Ti」とつくと更に高性能なグラフィックボードとなります。
GTX900シリーズを例にして性能を比較するとGTX960<GTX970<GTX980<GTX980Tiの順番で性能が高くなっていきます。数値が大きいほど性能が高いと判断しておけば問題ありません。
グラフィックカードにはメモリが搭載されています。これはPCのメインメモリとは別でグラフィックに関するデータを保存していきます。
そしてグラフィックカードの性能によってビデオメモリ容量が違ってきます。メインメモリと同じくビデオメモリも容量は大きい方が高画質なグラフィックをスムーズに映し出してくれます。
主流となるグラフィックカードのビデオメモリは以下のようになります。
GeForce GTX960 | 2GB |
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GeForce GTX970 | 4GB |
GeForce GTX980 | 4GB |
GeForce GTX980Ti | 6GB |
GeForce GTX1070 | 8GB |
GeForce GTX1080 | 8GB |
最新ゲームタイトルでは推奨スペックでビデオメモリ 4GB〜6GBを要求してくるようなゲームも増えてきています。プレイしたいゲームに合わせてビデオメモリの見極めも大切になってきます。
コスパと性能を求めるゲーマーに人気となるGeForceグラフィックボードは70番台シリーズです。
GTX970、GTX1070は上位となる80番台に比べると価格が3万円〜5万円ほど安くなります。そしてどんなゲームも安定的に動作するパフォーマンスを誇っているグラフィックボードです。そのため多くのゲーマーに愛されています。
その下の60番台も安くてコスパは良いですが70番台と比べると性能差が大きく開いてきます。軽い、やや重いゲームは60番台でも快適にプレイできますが重たいゲームになってくると低画質、低解像度にしないとフレームレートを稼げなかったりします。フレームレートが低いと酔いやすくなります。
なので予算の都合もありますがゲーミングPCのグラフィックボード選びはできればGTXシリーズの下2桁が70番以上のグラフィックボードを選ぶのがオススメです。